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事例09

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開発背景

車の安全対策が要求されるなか、年々自動車用ECUも複雑化しています。それに伴い動作検証での組み合わせパターンも指数関数的に増えシステムの性能評価に費やす時間と担当者の負荷も増加しています。このような背景で今回汎用テストベンチの開発を株式会社デンソー様から依頼されました。

課題

1.「すぐ使え」かつ「改造できる」こと
インテグレータが用意したドライバーを使用して、ユーザーが評価メニューをプログラミングレスで作成しすぐ使えること。インテグレータが開発したドライバーソフトは簡単にユーザーで改造ができること。「すぐ使える」と「改造できる」この相反する要求を同時に満たすこと。

2.新機種への改造が容易
新機種に対応する為、構築されるハードは数多くのバリエーションが用意され、すぐに入手可能なこと。短期間で陳腐化しない高度な性能を持っていること。ハード、ソフトとも業界標準で多くのメーカーやインテグレータで使用されていること。

3.過酷な運転に耐える信頼性
過酷な連続運転となるため、構成されるハードソフトとも自動車業界で信頼性を保証されているか実績があること。また故障の場合、サポートや修理が保証されている製品であること。

結果

1.「すぐ使え」かつ「改造できる」こと
直ぐ使えるはNI(旧社名:National Instruments)のTestStandを採用することで解決しました。TestStandは試験モジュールが用意されていればエディターで登録や規格の変更などがプログラムレスで使え、評価メニューを簡単に作ることができます。また試験モジュールはペリテックが用意しますが、LabVIEWでシンプルに記述されている為LabVIEWを数日勉強することにより動作を理解することができます。これによりユーザーで改造も簡単にできます。

2.新機種への改造が容易
システムを構成するハードをNIのPXIで選ぶことで解決しました。PXIは世界標準規格でNI以外も生産しています。DAQボード、カウンターボード、IOボードなど豊富な製品が用意されていて、LabVIEWのドライバーレベルで互換性がありソフトを変更することなく別のボードを代えることも可能です。またRTSIバスなど高度な計測に必要な同期バスを備えているので新機種への対応で計測方式の変更にも安心できます。これにより新機種への変更が容易になると思われます。

3.過酷な運転に耐える信頼性
PXIは世界の自動車業界ですでに実績があり、色んなアプリケーションがこの上で稼動しています。またコネクターがDIN規格であるため振動に強くFANも装備していて過酷な環境で使うことを前提に設計されています。またCPUなど全てがモジュールになっていてトラブルなどが発生したとき、原因の切り分けがユーザーで容易にできます。サポート体制も完備されています。

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